こんにちは、うみです
昨日は
おいしいごはんが食べられますように
/
高瀬隼子
を読みました。
高瀬さんのことは
水たまりで息をする
という作品で知ったのですが、
あまりにもすらすら読める
“わかりやすい”文章で
思わず
(これ芥川賞なの!?)
と不思議に思ってしまうところがあります。
なんとなく、自分の中で
芥川賞に選ばれる作品って
なんだか読みにくくて、
かなり気持ち悪くて、
読み終わってもしっくりこなくて
みたいな印象を受けることが多いので
この作品がこわくなりました(笑)
まあ確かに
ストーリーの中で
薄気味悪さや陰湿な感じは
あるのですが、
まあよくある人間世界ですねって感じで
割とあっさり流せちゃうんですよね
(性格悪いかも)
けれど
ああ、そういえば
みたいな部分を
高瀬さんはこの作品で食を通して
表現していて、
それがちゃんと“そう”なのです。
あまり話すとネタバレしちゃうので
言いませんが、
この作品が芥川賞で良かったなと
思いました
(なに目線?)
本あまり読まないなって人に
すすめる芥川賞なら
わたしはこの作品かもしれません。
さらっと読めて、けれど
中身はうんと詰まっている
そのことに気がつくことができたとき
本って面白い!!
ってなりませんか??
「おいしいごはんが食べられますように」
わりに薄くて読みやすいです。
本に出てくる人たちも
わたしたちの生きている現代社会
と似ている世界で生きているので
共感も多く得られるのではないでしょうか。
少し暑い日に
この本と
アイスコーヒーとクッキー
最高の日になりそうです
(ふふふ^^)